2023-08-15
相続などで取得した空き家を処分する方法として、「空き家バンク」への登録を検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、空き家バンクにはデメリットも多いため、事前によく概要や仕組みを把握したうえで利用することをおすすめします。
そこで今回は、空き家バンクとはなにか、その仕組みや利用するメリット・デメリット、利用するときの流れについて解説します。
南森町、大阪天満宮、天神橋筋商店街、天満といった北区エリアで空き家を所有している方は、ぜひ参考にしてみてください。
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まずは、そもそも空き家バンクとはなにか、その概要や仕組み、空き家バンクがなぜ登場したのかについて解説します。
空き家バンクとは、地方自治体が運営する空き家の情報提供サービスのことです。
空き家の所有者が空き家バンクに登録すると、その内容を自治体のホームページなどで公開し、空き家を購入したい方に情報を提供する仕組みになっています。
空き家バンクが登場した背景には、近年社会問題になっている「空き家の増加」があります。
日本では、少子高齢化・核家族化が進み、親から実家を相続しても住まずに放置しているケースも珍しくありません。
放置された空き家は、倒壊や火災のリスクがあるだけでなく、地域住民の生活環境に悪影響を及ぼす可能性があります。
そこで、空き家の流通と有効活用を目的に、各自治体が主体となって運営する「空き家バンク」が登場したのです。
空き家バンクは、インターネット上で空き家の情報を閲覧できるため、移住希望者が移住先での住居を確保する際にも役立ちます。
つまり、空き家バンクは、地域への移住を促進するという役割も担っているのです。
空き家バンクの概要や背景からもわかるように、空き家バンクはあくまで自治体が運営する「非営利目的」の事業です。
不動産会社の仲介による売却のように、積極的に購入検討者を募るわけではないため、空き家を少しでも高値で売却したいという方には向いていません。
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空き家バンクを利用して空き家を売却する場合、実際にどのようなメリットがあるのか、またデメリットはあるのかなどを把握して検討したいですよね。
そこで、空き家を売却するにあたって、空き家バンクを利用するメリット・デメリットについて解説します。
メリットとしては、以下の2点が挙げられます。
買主が補助金制度を利用できる
自治体によっては、買主がその自治体にある空き家を購入する際に利用できる、補助金制度を設けています。
たとえば、リフォームや改修工事にかかる費用や、空き家の取得費などを、自治体が補助してくれる場合があるのです。
自治体から補助を受けられることは、空き家の購入を検討してくれる方にとっては大きなメリットです。
買主が購入しやすい環境であれば、空き家も売却しやすくなるため、売主にとってもメリットだといえます。
自治体を介して情報を公開できる
空き家のなかには、需要が低いエリアにある場合や、老朽化がひどく不動産会社が仲介しにくいものもあります。
空き家バンクでは、ほとんど価値がないような空き家や、不動産会社が扱わないようなエリアでも、登録して情報を公開できます。
つまり、空き家を売却するための間口を広げられることも、メリットの1つなのです。
デメリットとしては、以下の2点が挙げられます。
交渉や内見時の対応は個人間でおこなわなければならない
空き家バンクは、あくまで空き家の売主と買主をマッチングさせるサービスです。
自治体があいだに入って、取引成立に向けた交渉や手続きをおこなってくれるわけではありません。
したがって、買主との連絡や内見時の対応、契約手続きなどを、売主と買主の個人間でおこなう必要があります。
不動産売却は、専門的な知識を要する場面が多く、個人で手続きをおこなうことは困難であることが予想されます。
連絡を取り合ったり、現地に何度も訪れる必要があったりと、手間がかかることが大きなデメリットです。
トラブルが起こりやすい
不動産売買では、売主と買主とのあいだでトラブルが起こることがあります。
仲介の場合は、トラブルを回避するために、不動産会社がサポートしながら手続きを進めます。
また、もしトラブルが起こっても、不動産会社のスタッフや提携している専門家がアドバイスすることが可能です。
しかし、空き家バンクでは、個人間でのやりとりになるため、手続きに不備があったり、双方の認識が違っていたりすることも珍しくありません。
トラブルが起こった場合、自治体は関与しないため、ご自身で専門家に相談ししながら解決する必要があります。
個人間で起こったトラブルは解決するのが難しく、トラブルが長期化しやすい点もデメリットだといえます。
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最後に、空き家バンクを利用する際の条件と流れについて解説します。
空き家バンクには、築年数が古く、一般的な不動産会社が扱わないような空き家も登録することが可能です。
ただし、すべての空き家が登録できるわけではありません。
以下のような条件を満たす必要があります。
空き家を売却するために、すでに不動産会社と媒介契約を結んでいる場合、空き家バンクに登録することはできません。
また、建ぺい率オーバーや、接道義務を果たしていないような空き家は、建築基準法違反となるため、登録前に確認が必要です。
空き家バンクを利用して空き家を売却する場合は、以下のような流れで進めます。
自治体に書類を提出する
まず、空き家バンクに登録するために、自治体に書類を提出して申請します。
申請に必要な書類は、申込書、登記事項証明書、納税証明書、空き家の図面、本人確認書類などです。
必要書類は自治体によって異なる場合があるため、事前に確認してください。
自治体の担当者が現地確認をおこなう
空き家バンクへの登録を申請すると、自治体の担当者が現地調査に訪れます。
現地確認当日は、申請者本人が立ち会うのが原則ですが、遠方に住んでいるなどの理由で立ち会うのが難しい場合は、代理人に依頼することも可能です。
空き家バンクに登録して情報を公開する
自治体の担当者が、申請書類や現地確認の結果を審査します。
承認されれば、登録が完了し空き家の情報が公開されます。
交渉をおこない売買契約を結ぶ
空き家の購入検討者から自治体に問い合わせがあると、所有者に連絡が入ります。
内見の日程調整や、交渉などのやりとりは、個人間でおこなわなければなりません。
取引の条件に双方が納得したら、売買契約を結び、決済完了後に空き家を引き渡します。
このような流れで売却を進めますが、売買契約や所有権移転登記などの手続きを、個人がスムーズにおこなうことは困難です。
空き家バンクは、売却の手段の1つではありますが、スムーズに空き家を売却するためには、不動産会社に仲介を依頼することをおすすめします。
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空き家バンクとは、自治体が運営する空き家の情報提供サービスのことです。
自治体は積極的に売却をサポートするわけではないため、早期売却・高値売却を目指すためには、仲介による売却がおすすめです。
「ジョージ不動産」は、南森町、大阪天満宮、天神橋筋商店街、天満といった北区エリアで不動産売却をサポートしています。
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お客様のご要望に沿った販売方法をご提案しますので、空き家の売却をご検討の際は、ぜひ弊社までお気軽にお問い合わせください。
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